響の週末
バイクに乗ってお出かけの予定ですが今回は久しぶりに
1泊ツーリングをしてみようと思います。
フェリーに乗って遠征したり島に行くときは
2泊とか3泊はよくするのだけど
1泊ってあまりやんないのよね。
理由は行ける場所が中途半端だし両日とも移動を言う
行程が必要って事。
しかし今日はその日帰りでは体力的にきつくて
1泊ではすこし持て余しそうって事であまり足が向かなかった
熊本県の天草の下~~の方に行ってみようと思います。
相棒は銀ガメ号さん。
純正のサイドバックの容量があるので
小さなポーチを反対側につけたものの
余裕で1泊の荷物が収まりました。
(わたくしが荷造りの達人って事もあるけどな)
では朝の九州道をひたすら南下。
途中広川SAで休憩をはさんで松橋ICから国道を走って
海が見えたところで道の駅へ。
道の駅しらぬいでトイレとインナーを脱いで
身軽になります。
まだ交通量のある不知火海沿いを走るR266を
走ってると見えてくる潮が引くと渡れる島。

残念ながら近くにバイクを停めれるスペースもないので
すこし眺めただけで先へ
天草はほとんど橋でつながった島なんだけど
島に渡る手前の本土とつながったでっぱりにある
三角港のピラミッド
港のターミナルなんだけどピラミッドというより
巻貝って言いたい形だよ。
自由に入れるので
入ってみると中も渦
![[台風]](https://blog.seesaa.jp/images_e/6.gif)
![[台風]](https://blog.seesaa.jp/images_e/6.gif)

外からも中からも上がれるけど
螺旋スロープを上がると上は展望台みたいになっていました。

外の螺旋を使ってみたけど
ぐるぐる外周を回るので想像以上に距離があるよ(笑)

てっぺんまで綺麗に尖がっていて
座るとお尻に刺さりそう。

頂上からは海も見えるし
陸側はJR三角駅が見えます。

背景の山の新緑がめっちゃ綺麗だ。
では下りは中のスロープで戻りま~す。

グルグル下ってバイクまで戻ったら
三角港からほどちかいところにある三角西港へ
(三角港ができる前は三角西港がメインの港でした)
普通なら洋館のある古い港に行くのが定番なのですが
こうさんが行ってた港を上から見える展望台を目指してみたよ。
展望台の入口には
古い裁判所の跡なんて物がありました。
港が栄えていたころの名残が
こんな山手にも残ってたのね。
駐車場にバイクを停めて300mほど森を歩くと
展望台に到着。

ヒァアーーーーーー!
何度も来てるところだけど
始めてみるアングルにちょっと感動。

明治に栄えた港が一望。
海沿いなので植林された山も少なくて
今日はあまり花粉の心配はしなくてよさそうな空気の香りがするよ。
(だって鼻の調子がすごく良いもん)
展望台から下ったら一応
西港の中も通ってみる。

将来巨木になるのが楽しみな
アコウの樹を横目で見つつ次のスポットへ向かいます。
天草へ渡る一番目の天門橋を渡って
大矢野島に上陸しますがどこにも止まらず次の島へ
上天草市の上島(天草で2番目に大きな島)に入ったら
ここからナビのお世話になります。
島の北東部の先端を目指して岬に入ると
先端で行き止まりになりますがそこが目的地。

「九州一の鉄塔」
ドーーーン!
見上げるとくしゃみが出ました。
高さは195mで九州では1番ですが
日本では2番目の高さだよ。
ちなみに日本で一番高い送電線の鉄塔は瀬戸内海の大久野島にある
266mが一番でそこも砲台跡を見に行った時に見たことがあるので
鉄塔の高さワンツーをコンプリートでございます。
それとこの岬に来たのは鉄塔ともう一つ
灯台がお目当て。

「下大戸ノ鼻灯台」
角々してて可愛い灯台で
低い場所なんだけど海も見えてステキな灯台でした。
やっぱり天草と言えば海だよね。

本土からどんどん奥にいくにしたがって
海の青さが増していくのも楽しい。

島がいっぱいなので瀬戸内海の風景に似ていますが
背景の高い鉄塔がさっきの鉄塔だよ。
では島の外周を走るR266で引き続き南下。
この付近まで南下してくると
交通量はほとんどなくて超快適になります。
温暖なので桜と新緑に加えて楠の紅葉も混じって
とっても綺麗です。
(常緑樹の楠は春に葉っぱが入れ替わります)
のどかなR266から倉岳へ上がる登山道へ
本当は楢本の方から上がると楽だと帰りに知るのですが
天草で一番高い山らしく林道が長い・・・
でもところどころで開ける展望は気持ちいい。
もう田植えしてる。
登山道の林道はところどころ暗い場所もあるけど
全体的に陽が差し込むような明るい林道で
長いということを除くと快適な部類にはいるかも。
ただ最後の連続ヘアピンはUターンするくらいの
勢いで曲がんないといけないので
小回りの利かないバイクは苦労するかも(笑)
ってことで到着。

銀ガメ号のエンジンを切ると
野鳥の声しか聞えない。

駐車スペースにバイクを停めて
短い階段をあがるともう山頂です。
おじさんにとってもやさしい山なのでございます。
その山頂にある神社からの眺めが最高!

ここの神様は毎日
この風景を眺めてるのね。

春らしくすこし霞んでるけど
山頂まで来ると見上げる空は真っ青です。

たまたま山頂付近にだけ杉があるけど
周りの山々には檜も杉も少ないので
今日は花粉症の心配もなくてめいっぱい深呼吸ができます。

ヒァッポーーーーーーー!
叫んだついでに
山頂の三角点も制覇。

では682mの山の上から
再び林道を下るのだけど途中から分岐を間違えたらしく
あれ?もう下の道?って感じで県道に出れちゃいました。
なんだよ最初からこっちから上がればよかったよ。
そのこっちとは楢本河童街道の途中で
道には河童がいっぱい。
わ~い!
寄る予定じゃなかったのに
通ったので「1日1カッパ」
やっぱりカッパは巨乳が多いな。
国道に出るまでしばらくこんな綺麗な道を走りますが
その距離分だけ林道を走ったと思うと悔しい。
で、元のR266に出て天草瀬戸大橋を渡って下島に入ったところで
ランチタイムなのでお昼にしま~す。

お邪魔したのは「鮨 ざこや」
回転寿司とお店のガラスに書かれてるけど
入って見るとカウンターの前に水が流れていて
そこに注文したお寿司が小舟に乗ってやってくるよ~。
「両手で掴んでくださいね~、じゃなきゃ沈没しますよ」と
言われながら舟を掴むのは初体験だ。
ランチタイムなので
メニューはランチの決まったコースしか注文できないけど
本来の寿司らしい寿司でめっちゃ美味しい。
それほど待たされてないけど
お会計の時にこれサービスといって名物のデコポンをもらったよ。
では下島の西側へオレンジロードを使ってワープして
苓北町にある四季咲岬へ来てみました。

富岡城など有名な城跡がある半島ですが
先っちょまでくるとアコウの並木もあるような
綺麗な公園になっています。
ここでバイク乗りらしくさらに先っちょを目指すのですが
歩きながざこやさんで頂いたデコポンを食べるよ。
皮はすこし厚みがあるけど
びっくりするほど甘くて最高!
バイクじゃなかったら箱買いしたい。
そんなデコポンを食べなら眺める風景

春っていいよね~。
糖度が高いデコポンのおかげで
手をベタベタさせながら先端まで歩くと灯台です。

「四季咲岬灯台」
海に囲まれた天草なので
灯台は2本くらい寄っておかないとね。
いまどき風な形ですが初点燈は昭和26年と見た目より
かなり先輩でした。
灯台の先端には木製の展望デッキが設置されてるけど
腐ってて入れず海の展望はこれくらい ↓
天草の西側へ出たので東シナ海の水平線が見えます。
んじゃ、見た目は普通だけど
名前が可愛い灯台に挨拶。
先っちょを制したら
駐車場のトイレでベタベタする手を洗って
もっと下の先っちょを目指します。
R399を走って妙見浦を過ぎたところから
十三仏瀬の方へ行くと
桜並木がとっても綺麗でした。
先端に行くと小さな公園があるのだけど
その手前にバイクを停めます。

海が見えるところに行って海岸を眺めると
象さん発見!

「ぞうさんの岩」
すごいよ~
眼まであるよ~(笑)
自然が作り出した象さんも凄いけど
眺め最高!

こんな海と桜を愛でながら走ってると
バイクに乗ってて良かったと心から思えちゃう。
こうして海岸沿いの道をしばらく走って
長いトンネルを越えてたところから国道からそれて
西平椿公園をめざします。
緩やかな段々畑と海の眺望がステキ。
公園はけっこうマイナーな場所にありますが
ここにはでっかいアコウの樹があるんだよ。
公園の名の通りに藪椿がいっぱい自生していますが
その原生林の中をすこし歩くとアコウの樹だよ。

気根が垂れさがるような巨木じゃないけど
岩を挟むように育った迫力満点のアコウでございます。

普通の樹なら地面に埋まってそうな根っこのような
部分がむき出しなのが凄い。
たぶん樹を引っ張ると岩も持ち上がるんじゃないか?ってくらい
がっつりと根が岩を掴んでいます。

アコウハンターとして数年まえから行きたいリストに入れてたけど
日帰りじゃ遠い場所だったのでやっと来れたよ。

数年後さらに大きくたったらまた会おう。
公園の駐車場に戻ると元バイクに乗ってたと言うシニアグループに
声をかけられてしばらくクチャべってから岬を後にします。
すこ~し影が長くなったところで
崎津方面へ
この周辺は冬の痕跡が無いほど
緑がいっぱいで海ギリギリを走れるので来ると
必ず通る道。

海上にマリア像がある道なんだけど
これを進むと世界遺産だよ。

「カトリック崎津教会」
昭和9年(1934)に建てられた教会で
設計はもちろん鉄川与助師匠。
当時まだ赤レンガで教会を作るのが主流だったころに
新しい素材として登場したコンクリートをいち早く導入して
建てられた教会だよ。

世界遺産に登録されてからすっかり
観光地になっていて知らない間に遠く離れたところ駐車場なんか
出来てたり土産屋も増えてますが
ちょうど誰もいない時間があったので御挨拶。
心を浄化して
更に南に先へ進んで早浦。
湾の中の浮かぶ小島に鳥居が建ってる。
道から安全を祈願して
ちょっとマイナーな場所へ向かってみました。
やっぱりアコウハンターとして
ここも行っておかないと・・・

「魚貫崎のアコウ」
このアコウはアコウの定番のように
民家の防風林として残っていました。

ただかっこいい根っこが民家の敷地側で見れないのが
残念じゃ。
西平椿公園のアコウと同じ樹だけど
こっちはもう新しい葉が出てるので
南向きの湾はそれだけ環境に適してるって事かな。
では見たいものもいっぱい見たし
今日の宿泊地である牛深市へ
市内に入ると
名物の牛深ハイヤ大橋だよ。
欄干が低くくてめっちゃこえ~。
この橋のちかくの小さなホテルを予約してるのだけど
まだ陽があるので市内を通過して小森海岸まで足を延ばしてみました。

ほぼ天草の最南端って言える場所です。

綺麗な夕陽が1日の疲れをいやしてくれるよ。
この夕陽でキラキラする海岸に
烏帽子坑が見えます。
かつての海底炭鉱の跡だけど
よく残ってるよね。
排水とかしてないので
中は海面の高さと同じところで水没しちゃってるだろうけど
貴重な遺産をみながらサンセットタイムと言う至福の時間を過ごせることに感謝。

今日も1日わたしを照らし続けてくれてありがとう。
明日もあるのでよろしくね。

ってことで再び牛深の街に戻ってチェックイン。
小さなホテルですがバイクは夜露のかからな場所に停めてさせてくれるし
名前の通りお部屋から夕陽が綺麗でした。
しかもツインなので広々使えます。
(お風呂とトイレは共同ですが)
ちょっと残念なのは夕陽が綺麗だった分だけ
街からすこし離れてるのよね。
宿の奥さんから街までの行き方を教えてもらうと
なんと牛深ハイヤ大橋を歩いて行くと早いんだって。

わ~!歩くの初めて。
橋の上は駐停車禁止なので
歩かないと見れない風景だよ。
街に入ると明かりがいっぱい・・・
ってわけにはいかないのが地方の街の夜。
宿でもらった飲食店の地図を見ながら
本日の一杯。

おつかれち~ん!
やっぱり九州の南の方まで来ると
お任せの刺身盛りを頼んでもちゃんとキビナゴが入ってるのが嬉しい。
お酒の〆は天草海鮮ちゃんぽんで御馳走様。
食べ終わって街を歩くと
牛深ハイヤ大橋のライトアップがめっちゃ綺麗。

ここに泊まりたかったのは
これを見たかったって事もあるんだよ。

オシャレですが平日の夜ってこともあって
橋を走ってる車はゼロ(笑)
帰りはタクシーで帰ろうと思ってたけど
宿の奥さんが言ってたとおりに車が走ってないんだから
タクシーが拾えるはずもなく
帰りも橋を歩いて帰りました。

お酒も入ってほんのり火照った顔に
あたる潮風が心地いい。
(ちょっと寒いくらい)
部屋に戻ってお風呂に入ったら
部屋でテレビを見るもそのまま御就寝。
明日につづくーーーー!
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆