<・m= チュンチュン

Σ・m= チュンチュン



[晴れ]皆様おはようございます[晴れ]




松江市内で迎える朝です。



目覚まし通りに起きてホテルの朝食は待たずに

昨夜買っておいたコンビニのパンとおにぎりを食べて

ツーリングの2日目スタートです。


1日目はココから




荷物をシートバッグに詰めて

まだ暗い松江市街地を静かに抜けま~す。


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R9に出て大山を目指しますが

安来節で有名な安来を通過すると霧の中。


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国道から反れて宍道湖の隣りの中海側へ入って見ると

広い湿地帯になっていました。



今でもドジョウがいっぱいいそうな雰囲気だよ。


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湿地の中の農道を抜けて

中海に通じる水路に出たところで夜明け。


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ここれぞ「ツーリングの朝」って感じで

清々しいよ。

(寒いケロ)

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綺麗なV字編隊を作って餌場に飛び立つ水鳥たちをみながら

堤防沿いの道を走ります。


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霧に朝日が反射して前が見えね~よ。



R9に戻って少し走ると鳥取県。


k24に入りここから大山へ駆け上がります。

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主に観光で使う道なので

まだ朝が早いためガラガラ


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なんにも前を塞がれることなく

大山の大神山上神社奥宮の入り口までやってこれました。


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参道の手前には

「角磐山 大山寺」があります。



行けるところまで銀ガメ号で上がってみたけど

この山門の階段で行き止まりらしい。



すぐ下に参拝者用の駐車場があるので

そこに停めて歩きま~す。


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参道の脇は大山の原生林になってて

ブナの紅葉が綺麗だよ。



んじゃ、目の前にある階段から行っちゃいますかぁ。

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大山寺の山門の階段を上がると

また階段。

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山岳信仰に気依するお寺だけあって

この階段くらいは想定内。



階段を登り切ると御本堂に到着。

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それほど大きくは無いけど天台宗別格本山のお寺で

かつては修験の聖地だったらしい。




この大山寺の境内の裏から

大神山神社奥の院へ通じる石畳の参道へ出れました。

(階段を戻って登り直さなくてよかっぱ)

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どちらも行く予定でしたが

こちらが本命でございます。



地元の方なのか早朝から

参拝に来てる人がチラホラいらっしゃいます。


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石畳が終わるところの鳥居をくぐると

神門です。


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門の向きが通常と逆らしく

逆門とも呼ばれてるらしい。




そしてわたしが行きたかった奥宮へ上がる階段。


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なんて神々しいんでしょう。



両脇に鎮座する狛犬も

目力つようございます。


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この大山を大神岳と呼んでいた

太古からつづく拝殿へ通じる階段をゆっくり登ります。



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この奥宮の御祭神は大己貴神で

大国主神の若い時の呼び名らしいです。


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階段の端の石垣は地震でゆがんでしまっていますが

この雰囲気は鳥肌が立っちゃうよ。




この雰囲気を味わいたくて早朝から来れる

プランを組みたてて来たので感動もひとしお。


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社殿は国内最大の権現造りとなっていて

昔は多くの寺院僧坊がいたようです。



この境内の背後は原生林そのままで

森の中には巨木がいっぱい。

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大山の中でも海側に面した斜面のためか

紅葉はそれほど進んでないけど綺麗です。


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権現造りの社殿の左端には

津和野藩から寄贈された下山神社があります。


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こちらも立派だよ~。



下山神社にも参拝したら

下山します。



日本一長い自然石を使った参道を戻って

ツーリングを再開。


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駐車場からの急坂を下ってると

美保湾にかかる雲海が見えました。



大山はこの大神山神社奥社が目的でしたが

天気も良いので半周してみるよ。


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ブナの樹ばかりなので

紅葉といっても黄色がメインです。


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なにより紅葉よりもこの荒々しい山の形が

かっこいいったらありゃしない。



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山の斜面が内陸側を向くにつれて

ブナ林の色がどんどん濃くなっていきます。


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森の中を走ってると突如として現れる

砂防ダムから顔を出す大山の峰。


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キャーーー!



来てよかっぱ。


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九州とは違う大自然の風景に

震えるではありませんか。


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こんなブナの森を走りながら

大山を周遊する道の中で一番メジャーな

「鍵掛峠」へ寄って見ました。



駐車場は満車でごったがえしてるので

ジドリやバイクの撮影は無理だけど

空いたスペースになんとかねじ込みます。



定番中の定番ですが

鍵掛峠から見る大山 ↓

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あい変わらす紅葉は終わってるのか今からなのか

いまいち判らない風景ですが

撮影してる地元の方が「今年はあまり良くない」って言ってます。



わたしにとっては手前の木々の色より

大山の岩肌が大好きなのでこれを見るだけで大満足。



ただ一番人気のある展望所なので

カメラの三脚で陣取ったまま動かない方が多いので

景色をゆっくり見れません。

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こんなに明るいから手持ちで撮れるんじゃない?


みんな高いカメラで良いレンズつけてるみたいだし(笑)




って事で混んでるところは苦手なので

早々に退散。




鍵掛峠からほど近いk315で大山から下りますが

その途中にある風光明媚な茅葺小屋に寄り道。


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すっかり人気スポットになってしまってますが

ここから見る大山も良いよね。


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さらに少し下ってまた大山。


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下山するつもりで走り出すけど

バックミラーに綺麗な大山が写るとまた停まってしまうのよ。


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今年も綺麗な姿を見せてくれてありがとう。




では、キリが無いので

振り返らずに下ります。


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下り切ってR181を南下


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そこで伯備線の特急「やくも」に遭遇。


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日本初の振り子式電車の381系です。



たまたま並走してた線路の遮断機が鳴りだしたので

停まって見たらこれだったよ。

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わたしって金運は無いけど鉄運だけは良いのだ。




道はR180となりk48~k108と

繋いで奥出雲方面へ


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そんな県道から分岐した道の奥で銀ガメ号を停めます。



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ウフフ



このツーリングで2本目のカツラだよ。



しかし昨日の歩かなくて良かった海潮のカツラと違って

この竹崎のカツラは歩かないといけないらしい。


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しかもバイクでけっこう山へ入ったところなので

このツーリングで一番熊と出会いそうな場所だよ。



熊避けの鈴よりもラジオの音が良いらしいので

スマホの中に入れてる音楽を最大音で鳴らしながら

山中を歩く事15分。




これが・・・


これが竹崎のカツラだ!

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ドーーーン!


これぞ「桂」って言う堂々たる蘖の数と高さでございます。


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根回り16.5mで高さは34mという巨木で

やっぱり沢が横を流れています。

(水脈大好きな樹なんです)



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会いたかったカツラを見て

また593mの道のりを戻ります

(熊が怖いので滞在時間5分)


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お腹すいたのでサッサと下りるよ(笑)


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どこをどう通ったか道の風景が似すぎてわかりませんが

奥出雲の横田の「あさひ亭」でお蕎麦を食べます。


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昨日のランチも出雲そばでしたが新そばの「奥出雲そば祭り」中だったので

今日も蕎麦だよ~。



だって美味しかったんだもん。


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色々メニューが選べる中から

昨日に寄せてるのがバレバレの三食椀子。



食べ方はマスターしてますが

蕎麦湯が最初から出てて

いただくときには少し冷めてるのが残念かな?


でも新そばの風味は最高!


お店を出ると知らないうちに行列が出来ててビックリしたけど

めっちゃ人気店だったのね。




御馳走様~と午後の部へ


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赤い瓦の屋根の家がつづく信号もなんにも無い道を

しばらく走ってk25へ入ったところで午後の寄り道スポットに到着。



イチョウで有名な「金言寺」

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綺麗に色付いてるので

お祭りも開催中でした。



広島のヒロキチさんが来て綺麗だったレポを見てから

数日後に来たので散ってるか心配だったけど

まだ散ってなくて良かったよ。

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手前のリフレクションの水田や

茅葺屋根のコラボは狙いすぎってくらい風景にハマってる。


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水田はこの銀杏のお祭りに合わせて

水を張ってくれてるんだろうね。



茅葺屋根の中では

団子などが食べれるようになっています。



田んぼのあぜ道から反対側 ↓

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こ~んな長閑かな農村の片隅に

綺麗に色付く銀杏の樹があったらそりゃ人気スポットになるよな。


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バイクや一般客は下の駐車場に停めないといけないほど

大盛況で団子も並んでたのでスルーして先へ行く事にします。


そのままk25を突き進んでk49から

大規模林道を経由してR432へ

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写真整理して思ったけど

道の写真を見てもいったいどこの何号線なのか

もうさっぱりわかんねぇ(笑)



み~んな風景が似てるので

チンプンカンプンだよ。



なので「この道の写真はそれじゃね~よ」なんて

突っ込みはぜずに優しい目で見てやってください(笑)



たぶんR432からk38を走って

着いたのは「龍頭が滝」


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駐車場から滝まではすこし歩かないといけないらしい。



そんなに距離は無いみたいだけど

最後の階段が長かっぱ(汗)

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でも辿り着いた滝は綺麗に階段が整備されるだけある

立派な滝なのでした。


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「龍頭が滝」(八重滝)




中国地方随一の名瀑で

日本滝100選にも選ばれています。


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高さも40mあり堂々とした名瀑でございます。


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しかしこの滝の面白いところは

滝の裏に入れるって事。



九州にも鍋ヶ滝など滝の裏に入れる滝はいくつかあるけど

鍋ヶ滝は有料化されちゃったし他の滝はびしょ濡れ覚悟じゃないと

入れなかったりしまがここはタダなうえに濡れませんのよ。

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わ~!


楽しい~~~!


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熊が出るエリアなのを忘れて

一人で大はしゃぎしてしまう滝でございます。


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滝の裏の空間はこんな感じ ↓

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大自然の力って凄いね。



滝の裏で遊んでると

数組の観光客が来たので入れ替わるように戻りました。



大山からすこしづつ家の方角へ戻りながら

走っていますがここから中国道のインターに向かうルートへ。


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k55から廃線になったばかりの

三江線の宇都井駅の近くを通ったので寄って見ました。



鉄ちゃんならみんな知ってる

天空の駅だよ。

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もちろん廃線になったので

ホームには上がれません。


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上がれても階段がキツイので見上げるだけでOK。



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たぶん廃線になった路線の

数区間は観光用などに使われて行くんだろうと思うけど

慣れ親しんだ物が無くなっていくのって淋しいね。




淋しいついでにもっと昔に無くなった場所にも来て見たよ。


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宇都井駅からほど近いところにある久喜銀山跡。




幾つかのエリアに分かれるほど大きな銀山跡ですが

これは久喜銀山の水抜き間歩。

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古くは鎌倉時代から採掘がはじまった銀山ですが

この坑道は明治33年に採掘され

450m入ったところで銀の大鉱脈が見つかって

最盛期を迎えることになり2千人もの方が

暮らす大きな鉱山だったらしい。



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水抜き間歩の向かいの山の斜面には

製錬所の跡もありました。



石見銀山の世界文化遺産登録に便乗して

こうして綺麗に整備されたようです。



看板以外は痕跡らしいものは少ないのだけど

このカラミ原と呼ばれる鉱滓の山は凄い。

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銀を製錬するときに出る

鉱物の滓を捨てた山だけど重金属を含んでるためか

昭和30年に閉山されてから今に至るまで草木が生えてないよ。



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鉱滓は持つと金属分を多く含んでるため

ずっしりと重く鈍い金属光を放っています。


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ヒ素や有害な金属イオンなどが含まれてる事も多いので

あまり触らない方が良いよ。

(わたしは後でちゃんと手を洗いました)



帰り道のルート上だったので寄ったけど

個人的には有名な石見銀山より面白かったかな。



では陽も傾いて来たので

中国自動車道の千代田ICを目指しましょう。

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k6の犬伏山ループから

R433を南下。


するとこのR433って国道のくせに

めっちゃ酷道じゃったわ。



二度と通ってやるもんか!と誓って

無事に千代田ICから高速へ入る事が出来ました。


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後は暗くなるまで行けるところまで爆走。



行きと同じく美東SAで休憩してると

真っ暗になりました。



一気に距離を伸ばしたため暗くなったとはいえ

もうお隣の山口県まで帰って来てるので後はのんびりと帰るだけ。



しっかり防寒して無事にガレージまで

戻って来ました。


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1泊2日とプチな遠征でしたが

九州では見れない紅葉の風景を満喫できたし

大人の社会科見学も出来て大満足なツーリングでした。



それでは2日間長らくのご乗車ありがとうございました。

もう今年は遠くまで行けないと思いますが

またのご乗車をお待ち申し上げます。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆