9月に入るとやっと秋めいた空気も入って来て

もう何度も変態な時間に出てた「朝駆け」から

「普通」のツーリングに戻りました。


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その普通のツーリングに戻った第1弾は

平日の通勤ラッシュの中を走る平日ツーリングでございます。



平日なのでソロかな?と思ってたけど

やっぱりいつでも走りたがり屋さんのもちっこさんが一緒に来てくれたよ。

(誘わないと後で怖いからな)

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今日の目的地は長崎県の西海市方面を

ウロウロしようと思うので長崎自動車道から西九州道に入って

佐世保大塔ICから一般道へ

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有名なハウステンボスへの最寄のインターですが


私たちはそっちじゃない西彼杵の方へ向かいます。



すこし走るとまず目に飛び込んでくるのがコレ ↓


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わたしが初めて下でシェンロンポーズをした

「針尾送信所」の巨大アンテナ。


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こんな巨大なコンクリートのアンテナが

大正時代から建ってたなんて思うと何度見ても滾るわぁ~。




この巨大なアンテナからちょっと走ると

針尾瀬戸の上に架かる新西海橋があるので

こっちにも寄り道。

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久し振りに来て見たけど

もちっこさんは初めてらしいのでちょうどよかっぱ。



新西海橋は自動車専用道路の橋なんだけど

橋の下が歩道になっててかっこいいんだよ。


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秘密の通路みたいで大好き。



橋の下は激流のような流れの針尾瀬戸。

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アチラコチラで渦潮がグルグルしてます。



橋の中央まで来ると

歩道の床にこんな演出が施されています。

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出来てから何年も経ってるので

信用できない分だけスリルを味わえます。



ここに寄ったのは橋からさきほど寄った

針尾送信所のアンテナが良く見えるから。

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自然いっぱいの風景の中に

無機質なコンクリートの塔が並ぶ日本で唯一の場所でございます。


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諸説あるけどよく言われてるのが

この送信所から太平洋戦争の「ニイタカヤマノボレ」の暗号が

発信されたと書かれてる事が多いです。


最新のウィキを読むとここじゃないみただけどね。



アンテナの見える方の反対側は

ついさっき恐怖と戦いながら渡ってきた西海橋。

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この橋も日本の橋の建築史の中では重要な橋なんだけど

欄干が低いのでバイクで渡るとキョワイのよ。



ではツーリングに戻って

R202で半島の北側までぐるっと周ります。

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一般の車は半島をショートカットする県道側へ流れるので

大回りをする北側は貸切状態です。



超快適な道をしばらくクルージングしてるとありました!



「発見!発見!」



今回も日本一バイクでアコウの樹を巡るライダーの響らしく

アコウの樹でございます。

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手前に藪に埋もれたアコウの樹を見つけましたが

100mほど先に民家の防風林になってるアコウが3本並んでたよ。


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防風林と書いた通り

アコウの樹の反対はすぐ海


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たまたまアコウの木陰で涼んでた家の方に聞くと

昔はバイクを停めた道のところも海だったんだって。

(夫婦ですか?って聞かれたぞ)←親子とは思われなかったようだ


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アコウの樹の大きさは北限地なので平均レベルだけど

毛細血管みたいな根っこが凄いのよ。

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ナウシカに出て来る巨神兵の心臓みたいだ。


触ると「ドクン」と動きそう。


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アコウの樹にはとくに説明版も無い野良アコウだけど

ちょうどバス停の目の前にあるので「池崎のアコウ」と呼ばれています。



もちっこさんが見てるのは

朝夕以外は数時間に1本しか来ないバスの時刻表(笑)



では本日のメインと言ってもいい池崎のアコウで集合!

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集合と言っても2人だけですケロ。



こうして人物を入れるとアコウの大きさが

伝わるでしょ?



民家の方にお礼を言って

走り出しますがここからはほぼノープラン。




とりあえず近くにある

半島からピョコっと出てる大島へ渡りま~す。


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島にはこの綺麗な大島大橋で渡るよ。

(この欄干の高さはギリギリセーフだけどよそ見は無理なレベル)


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橋は渡るものだけど

わたしにとっては眺める物じゃ。



美しい斜張橋とバイクの撮影タイム・・・


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予備バッテリーを忘れたって言ってたけど

めっちゃ撮りまくっとるわ。



アコウの樹の後は島に渡ってのんびりと自然を満喫する

島巡りツーリングでもと思ってるんだけど

この大島の入り口には大きな造船所があるので

今日はいままで入った事が無い場所で眺めてみたいと思います。

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ちょうどデッカイタンカーが3隻

建造中でした。

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周りは長閑な島の風景の中に

突然造船所が出てくるところはなんだか

瀬戸内海のしまなみ海道に似ています。

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いつかまた行くであろう

しまなみ海道の予行練習のつもりで島めぐりの開始。


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k15で大島の先の蠣浦島に渡り

またまた橋を渡って崎戸島へ


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島の先端に向かうにしたがって

海がどんどん綺麗になってくよ。




そして行き止まりのタヌキさんのところまで

やって来ました。


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今は営業中止中のホテル咲都の階段から

眺めると眼下に御床島が見えます。


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たぶんあの島はトンボロ現象で今の時間なら

エンジェルロードを渡れるかもしんない。



御床島は後で行くことにして

まずは久しぶりのタヌキさん。

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わたしも入って合計10個のキン〇マになりました。



では記念撮影しましょう。

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タヌキさんと遊んだら

北緯33度線遠望台へ


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展望台は綺麗に整備し直されていましたが

旧海軍の聴音所の廃墟はそのまま健在です。



綺麗になった展望台には

すぐ横に戦争遺産があるとは思えない平和な

飾りが設置されていました。

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このメタリックなフレームからは

真っ青な東シナ海。


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何時ものように鯨やイルカを探してしまいます。



反対側はバイクを停めたホテル咲都。

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すごく良い場所だけど

宿泊客が来ないのかな?



それと全貌は見えないけど

今から行こうとしてる御床島 ↓

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島の先端には灯台もあるみたいだ。




で、この御床島なんだけど

来る時に島に行けそうな歩道を見つけていたので

バイクを移動させて遊歩道をすこし歩くと・・・


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「御床島」


またしてもわたしのイメージとは違う

広すぎるエンジェルロードで繋がっていました。



潮が引いてる今がチャンスですが

転がってる岩がデカ過ぎて島に渡るまでに

体力がゼロになりそうだったので途中までで渡った事にします(笑)

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ずっと渡って見ようと思ってた御床島を制して

戻りますが帰りは全部坂道だよ。


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涼しくなったとはいえまだ残暑と言える暑さなので

いっぱい汗をかかせていただきました。

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バイクまで戻って島の道を折り返します。


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五島灘の塩を作ってる製塩工場の前を通って

太田尾地区へ


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大島の西側を走る道に入ると

また海の雰囲気が変わって来ます。


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白砂のビーチを見ながら

太田尾地区に入ったところで集落の激坂を登って到着。


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「太田尾カトリック教会」へ寄ってみました。



特に近代化遺産のような造りではないけど

素朴な教会でわたしが一番気に入ってるのは

入口に建ってる神父様の像がピースしてるってとこ。

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「ヤエーーーッ!」



心身を清めた2人はそろそろ

お昼ご飯が食べたくなったって事でランチ場所探しへ

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しかし島の中ってあまり食べるところが無いんだよね。


以前に食べた事のあった場所は

廃業してたし・・・(汗)



そんな中、ランチ場所を探してるのにぜったいお店なんか無いって

山道に入ってしまったところで百合ヶ岳公園展望台が見えたので寄り道。

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(もちっこを探せ)


時間があったら寄ろうと話してた場所なので

ちょうどヨカッパ。



しかも歩かずバイクで真下まで行ける親切な場所にあったよ。


通称「バベルの塔」と呼ばれてるらしいけど

いつも思うけど長崎県の展望台って日本一凝ってる気がする。


目が回る螺旋階段を上がって頂上かと思ったら

本当の頂上はこのハシゴで登るシステムでした ↓

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面白い。



登ると大島が一望。


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来る時に渡って来た大島大橋がめっちゃ細く見える。



眺めが良いのでしばらくのんびりしたい所だけど

お腹が空いてるので先へ急ぎます。

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結局島の中で見つけた数件のお店は

平日ってこともあって開いてないため

橋を渡ったところにある海鮮のお店で頂くことにしました。

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危なくランチ難民になるところだったわ。


ランチタイムでも遅い時間に入店したため

お刺身系が売り切れってことでネギトロ丼定食にします。


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はじめて入ったお店だったけど

海を見ながら食べれるのが良かったよ。


ネギトロの方はもう粒が無いほどトロトロになっていて

マグロと言うよりウニっぽい食感でした。


御馳走様。



食べ終わった後は

ランチをしながらもちっこさんと次に行く場所の作戦会議をして

決めた場所へ直行。

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R202をしばらく南下して

雪浦ってところから山に向かって入ります。


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すこし舗装林道を走ると到着。


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山奥なのに意外と広い駐車場があって

2組ほど先客がいました。



やって来たのは「つがねの滝」

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ごうつうダムの堰堤を渡って行く滝で

「つがね落としの滝」とも呼ばれています。



ダムの堰堤の先は薄暗いトンネルになって

これは一人で来てたらちょっとビビるかもと思ったら

センサー式のライトが設置されてたよ。

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電気が点くとわかった途端に

冒険っぽくて楽しくなってきた。



トンネルを出ると普通の森の中の遊歩道になりますが

アップダウンが無いのでかなり楽に行けそう。


滝の音が聞こえて来たところで看板を発見。

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つがね落としの滝って漢字で書くとこう書くのね。

(読めんし書けんわ)→今まで生きてきてカニを漢字で書く機会なんて一回も無かったもん



この螃蟹落の滝の看板の先へ行くと

一段下った場所に滝がありました。


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「つがね落としの滝」



夏場から続く少雨の影響で水量が少なくて

迫力に欠けるけど涼しくて気持ちの良い滝だよ。


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深い滝壷とか無い滝なので

打たれようと思えば滝の真下に行ける滝です。


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本来の水量があれば2本の本流が落ちる滝なのだけど

今は左の滝はエコモードになっております。



真正面から滝に近づくと綺麗な虹も出ています。

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肉眼じゃくっきりはっきり出てるけど

写すの難しいわ。



滝の周りはすぐ近くに海があるように思えない渓流。

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川の岩の上には先客のカップルがいました。

(男同士ですケロ)



大きな岩の上でも並んで座ってて

今の場所に移動しても横に座ってるので

BLかもと言うと腐女子のもちっこさんの目がめっちゃ光ります(笑)


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涼しいのでしばらく沢蟹の産卵を見学したり

滝の虹に悪戦苦闘したりと長い時間遊びましたが

そろそろ家に帰る方向に向かうことにしましょう。


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遊歩道を戻って来た時に通ってきたトンネルのセンサーが

入口側しか反応してくれないので暗い中を早足で突破してバイクへ。


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滝からは一度R202に戻って

すこしだけ家と反対の南へ向かって走ります。


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う~ん、外海の海は何度走っても最高!



バイク乗りで良かったと思えるシーサイドランからは

k57で半島を横断します。


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これで半島の東側へ抜けるのですが

道の前半はめっちゃ快適だけど後半は苔付きの林道なのが

ちょっと残念な道でした。



無事にR206に抜けたところにあったコンビニで

水分補給とオヤツタイムにしま~す。


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ペロっと食べたらk242で海沿いを北上。

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はじめて走るのでワクワク



この県道も前半は綺麗でしたが後半は対向車に

気を使う細い道になってその途中に最後の目的地があるとです。



ナビには寄るかどうかも判らなかったので

セットしてなかったけど大体の位置は判っていたため

簡単に発見できました。

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あの島だよ~!


近付けるかどうかも判りませんでしたが

田んぼ道があるので近くまで行けるかもしれないので

突入してみます。



すると近付けると言うか

目の前まで来れちゃった(笑)


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これこれ!


これだよ。



わたしがエンジェルロードと呼びたいのはこんな道なんだよ。


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どうでしょう?

短いけど見事なエンジェルロードですよ。



島の名前が判らず

国土地理院の地図でやっと島の名前が「ヒギレ島」だと言うことを

突きとめたましたが

そんな女子力の欠片も無い名前はイヤだ。



なのでこの島をわたしがゲームネームなどで使う名前を使って

「夕凪の島、こなぎの小路」と呼ぶことにします。



そんなオシャレな名前を付けた島を

堤防の上から見たいともちっこさんが言いだしたので

足を持ち上げてサポート。

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向こう側に落ちるんじゃないぞ。


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登れたけど「高い!怖い」とずっとブツブツおっしゃっております。


降りる時の方が無様でしたが

その写真は使わない優しいわたし(笑)



わたしも堤防に上がって

「夕凪の島、こなぎの小路」を眺めます。

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味気ない言い方をすると陸繋砂州と言う

地形ですが波打ち際に挟まれたビーチを歩けるのが楽しい。



夕凪の島に渡って見ると無人島なので道もなにもないけど

変わった岩で構成された島でした。

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パイ生地を斜めにしたような岩で囲まれてるよ。



こなぎの小路の上は漂着物がいっぱいでしたが

海は透明度も高くて綺麗です。

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シルエットも真実を映してくれる素敵な島でした。

(脚の長さの事だよ)


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ツーリングの最後にこんなメルヘンな場所をチョイスするわたしの

女子力を見せつけたら国道に出て

来た時と同じ佐世保大塔インターから高速へ。


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夏場だとまだ遊べる時間だけど

陽が短くなったので最後の解散のパーキングでは

すっかり暗くなっちゃったよ。


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今日はお疲れ様。


久し振りにフルタイムで遊んで大満足。



日中はまだ水分補給に気を付けないといけない暑さだったけど

停また場所では秋の虫の声がいっぱいで

秋のツーリングシーズンの開幕を実感したツーリングでした。



次はどこに行こうか?



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆