対馬ツーリング1日目はココ
対馬ツーリング2日目はココ




<・m= チュンチュン[晴れ]


対馬の厳原で目覚める3日目の朝。



今日は午後のフェリーで帰るので

すこし早い時間から行動を開始したいと思います。


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2泊お世話になったホテルにはもう戻らないので

自分の部屋のように散らかしまくった部屋を片付けて

誰もいないフロントに部屋の鍵を置いてチェックアウト。

(前払いだからな)



まだ静かな厳原の市街地を出ます。

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対馬最終日の今日はまだ巡ってない島の南を周りたいと思います。

(黄色く囲ったエリアな)



まずはデフォルトしまくり地図の一番南に載ってる

豆酘(つつ)の岬を目指しましょう。


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市街地から北へ向かうのとは違って

南向きの道はすぐに田舎道に。


ジグザグの地形に沿うため

道はめっちゃクネクネでトンネルも多い道になりました。

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それでも路面は綺麗だし

なにより何も走ってないので快適そのもの。


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クネクネが多いので想像してたより時間がかかりましたが

豆酘岬へ向かう案内が出たので岬へ


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本当の対馬の最南端は神崎と言う岬ですが

バイクで行ける最南端は西隣りの岬であるこの豆酘崎になります。



岬に続く道に入ると灯台が見えて来た。

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やっぱりバイク乗りたるもの

先っちょを目指さずしてなんとするっ!



灯台の位置を確認したので

迷う事無く灯台の近くまでやって来ました。

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わたしの好きな古い形の灯台だよ~。




行けるところまで進むと最後は階段。


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Blue・bee号を停めて階段を上がると

灯台の手前に豆酘埼砲台の遺構が残っていました。


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やっぱり対馬の岬は砲台だらけだ。




ちょっと散策してみようかとも思ったけど

草が・・・


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この弾薬庫の上には砲台跡があるっぽいけど

夏は探検に向かないよね(笑)



では本命の灯台へ


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階段を上がるといちど平坦になったところに

灯台守の宿舎の跡か軍の施設があったかのような空地があります。


その空地のすぐ上には灯台。


そしてすぐ下には海。

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この海の安全を守ってる

「豆酘埼灯台」

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初点燈は明治42年9月と

かなり歴史がある灯台ですが昭和62年にこの場所に

建て替えられたらしい。



たしかに明治でタイルの外装って見ないので

頭はそのままで下は新しいみたいな感じだ。

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灯台での儀式を終え

本当は岬の先端までいく道があるのだけど

今いる山頂から海岸の高さくらいまで下らないといけないため

戻りの体力を考えてパス(笑)



走って来た岬の道をすこし戻ると

以前灯台が建っていた場所が見えます。

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ミョー瀬と言う暗礁の場所にあるのが初代の灯台。



現在は豆酘埼ミョー瀬標柱と言う名称になっています。

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海の難所ですが景色は最高。



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冬場に来るともっと荒らしい場所かもね。



その絶景の岬をすこし戻ると

キャンプサイトもありました。

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誰もおらんケロ。



芝生の広場の端っこからは海と原生林。

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人工物がまったく見えない大自然の風景でございます。


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さぁ、島の端っこを制したし

陽も上がって暑くなってきたのですこし涼しい場所へ移動します。



島の外周を周るk24からk192へ

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三桁県道でもこの綺麗さ。



標高が上がってひんやりした空気を感じたところで

「鮎もどし自然公園」に到着。


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駐車場に停めたバイクから5mくらい歩いただけで吊り橋が

出現します。



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揺れるけど欄干のワイヤーの高さがあるので

まったく怖くない。



ただ足元を見ると・・・


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隙間から下が丸見えだったりします。


スマホとか落とすと余裕で落ちます(笑)




吊り橋からは渓流が見えるけど

これは一枚岩?

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なんかここだけ凄い地形だよ。


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瀬川の中でこの周辺だけ

大きな花崗岩で覆われていて特別保護区に指定されてるらしい。


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その大きな岩を削りながら流れる川。


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今は溝みたいな幅だけど

数万年したら広くなるんだろうね。


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その下流にはすでに削られまくった岩もあります。


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岩の下が完全に空洞になっとる。


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こうして自然を観察するフリをして

ダラダラと涼しい時間をすごさせて

いただきました。


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駐車場に戻ると対馬らし石屋根だ。



ではこの石屋根の文化が今も残る

集落を目指すよ。


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k192から島の西側を通るk24に出て北上。


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海がチラっと見えたり山深く入ったりと

変化に富んだ道で山の中に入ったところで小さな神社を発見。


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この橋を渡るらしい。



高さもないし楽勝と思って渡り始めるけど

あまりに誰も来なさそうな場所だし微妙に錆びてて

思った以上にスリルを楽しめます。


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いまいち強度を信用できないので

鉄の枠がある場所を踏みながら渡ります(笑)



神社は森の鎮守様って佇まいの素朴な神社でした。

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蚊さえ出なければ涼しいし

しばらくボ~っとしていたい神社でした。



走ってるk24は再び海沿いへ

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漁港と岬越えを繰り返します。


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すると本土じゃみない倉庫群が見えてきました。


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「椎根の石屋根」


近くの島から採れる石を使って

風雨に耐える屋根を作る習俗が残ってる場所です。

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島を廻ってると数軒見かけることはあったけど

このエリアは特に綺麗に残されていました。


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それにしてもこの石の重量に耐える造りなのが凄い。



椎根の石屋根の集落を出てすぐに

元冦の古戦場跡の前を通過。

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(フェリーの中に貼ってたポスター)


いま放映中のアニメの聖地だよ。



碑しか残って無いようなのでスルーして

阿連の海岸。


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初日に反対方向から走ったけど

こっち向きで走ると絶景ロードだったんだな。


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ちょこちょこっと漁港に迷い混みつつ

再び複雑な地形になった岬のひとつを目指す。


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道はあいもかわらず綺麗。



k24の今里から地図では色の無い道へ



大きな漁港の奥へ行くと

目的の神社に到着。

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「都々智神社(つつち)



マイナーな場所ですが

わたくしこんな静かな場所って大好きなんです。

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この都々智神社はBlue・bee号が渡ってる

小さな橋と海の中の道で繋がっているけど島なんです。


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神社はたぶん間違いなく

海の安全を見守る神社だと思います。


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海事のエリアでよく見かける

戦艦の弾もあります。


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國の鎮守の象徴として建てられてるんだろうね。



一番のお目当てだった海の中の道ですが

すこし計算が狂っちまった。

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本当は真ん中の細い道だけ海から出てるはずだったのに

潮が引きすぎちゃってるよ(汗)



落ちたら死ぬゲームも出来ないまま

海の中の参道からの眺め ↓

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ここも海産物がいっぱいありそうな綺麗な海でした。


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では島の下半分をグルっと1周したし

昼ごはんを食べに厳原まで戻りま~す。


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海岸は涼しかったけど

やっぱり街中はクッソ暑い。


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市街地へ入って行くと

今日もゴロゴロと音を立てながら隣さんがいっぱい歩いています。


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詳細は調べてないけど

たぶん釜山からこの厳原と比田勝港に

高速船が数時間おきに着くみたい。



ランチの方は国道沿いにある

「おはなのくに」で今日のランチはココとするっ!
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メニューはたしか対州とんちゃん定食と言う名前だった

気がする。


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ご飯の上に乗せてガツガツ食べる系です。


「ごちそうさま」



食べ終わると13:00でフェリーの受付までまだ1時間ほどあるので

遠くへ行かず厳原の周辺を散策。



街が近いのでなにも無いかな~?と思いながら

走ってたけど「この路地なんか怪しい」と

野生の勘で曲がります。



すると・・・


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ほら~、

最後に綺麗な場所見付けてしまったぞ。



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展望台でもなんでもないので

響絶景スポットのリスト入りだ(笑)


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漁火公園にほど近い場所ですが

眼下の海の綺麗さが半端ない。


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あの島で磯遊びしたいわぁ~。


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あ、響の絶景スポットはこんな感じで

なにも目印もなにもありませんが行ったときはぜひ探してください(笑)



辿りつけるとこんな海が見えますから。

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最後に対馬の綺麗な海を心に焼き付けて

そろそろフェリーターミナルへ向かいましょう。



一般の人は通らない裏道で街に戻ってると

まわっとる~~![台風]

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ブンブンと遠心力でぶっ飛びそうなほど

イカが回っております。



日差しと高速回転ですぐに乾燥しそうだ。




港を渡る橋から厳原の街 ↓

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3日間滞在すると

別れがすこし寂しくなっちゃう。



フェリーは15:25だけどバイクの積載の予約ができないため

窓口が開く14:00に早々にチケットを購入します。



後は乗船まで暇なので

ターミナルの中のカフェで一休み。


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美味しい。




そろそろ船が入港する頃かな?と思って

下に停めてるBlue・bee号のところに戻ると・・・



汚いっ!

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雨も降って無いのに

めっちゃ汚れてるし・・・


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たぶん何個もあったトンネルの中の

水のせいだ。



でも炎天下にも負けずトラブル無しで頑張ってくれました。


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「さぁ、旅のフィナーレだ」




と、ジドリをしてるとバイクは乗船口へ行ってくださいと

案内されました。


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バイクは千葉から来たライダーさんと2台だけ。



壱岐で降りるらしくお勧めスポットを

教えてあげてると船が入って来ました。


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大型船だとここから乗船まで時間がかかるのだけど

アッと言う間に接岸して気付けばもう動いてる(笑)


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ウジャウジャいたお隣のお国の方は

この船の利用はほとんどないし

対馬から壱岐まで貸切に近い状態で過ごせます。


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壱岐の郷ノ浦に寄港したら

海水浴で真っ黒に焼けた人がいっぱい乗り込んできて

大の字で寝れなくなったためデッキに出ると綺麗な夕焼け。


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3日間、わたしのツーリングの間

程よく照らしてくれてありがとう。


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潮風が涼しくて気持ちがいいので

マジックアワーの間もデッキで過ごします。


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船内に戻って少しゴロンとしてると

いつの間にか博多埠頭に入港していました。


サッサと下船準備をして九州本土に無事上陸。

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「ただいま~」


旅の始まりも終わりもこの福岡ポートタワーだ。


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港を眺めていると

吹き抜ける潮風が気持ちが良い。

(磯臭いケロ)




こうして響の対馬ツーリングはおしまい。


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ありがとう、対馬

ありがとうBlue・bee号。



いや、干渉に浸ってる場合じゃない。

家に帰るまでがツーリング。



停まるとまだ地面から熱気を感じる福岡の街から

来る時と同じ峠越え。


フェリーの到着時間が20:25で

埠頭でジドったりしてたためすでに21時は過ぎているため

峠に差し掛かる頃には交通量がめっちゃ少なくなっていました。



と、同時に外灯も無くなりただでさえライトが暗いBlue・bee号では

前を走る車にコバンザメのようにくっついて走らないと道が見えない。



いよいよ峠に入ったところで前を走っていた車がペースを上げます。



カーブを曲がるたびにペースが・・・


「いや、煽ってるんじゃないからっ、 あなたのライトだけが頼りなのよ~!」



峠の登りなので

もうアクセル全開でございます。



「こんな心霊スポットの峠で俺を置いていくな~~~!」



どうにかトンネルの手前で遅い車に引っかかってくれて

後は安全に家まで帰る事ができました。



荷物をほどいて

部屋で整理してると対馬野生生物保護センターでもらった

パンフレットにこんなステッカーが挟まれていました。

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入場料タダなのにこれもタダって

太っ腹だぜ対馬。


皆様もこのツーリングレポを見て

是非国防の意味でもどんどん対馬に遊びに行ってもらいたいと

こころから思う響の対馬レポートでした。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆