[対馬ツーリング 1日目はココから]
<・m= チュンチュン
![[晴れ]](https://blog.seesaa.jp/images_e/1.gif)
おはようございます。
対馬厳原で目覚める対馬ツーリング2日目の朝です。
この対馬を朝から晩まで丸っと1日走るメインの日だよ。
メインの日は島のくびれの上半分を全部廻ってやろうと言う作戦ですが
島の道を走ってると時々こんな地図がありました ↓
リアス式海岸としては日本最長を誇る島の地形を
これ以上ないってほどデフォルメされていますが
島のどのへんを走ってるか一目瞭然でめっちゃ便利でした。
今日はこのコケシを逆さまにしたような形の島の
上半分を巡るよ~!
(因みに昨日はくびれた部分を周りました)
避けては通れないR382で北上。
その途中に「真珠貝の塔」があります。
波がまったくないので池のように見えるけど
湾の奥です。
たぶんあれが真珠貝の塔 ↓
遠すぎて見えんわ(笑)
島のくびれ部分を過ぎて上の島を時計回りに回るルートにして
まずは和多都美神社に来て見た。

ここは海の中に鳥居がたっていて
対馬の観光スポットにもなっています。
彦火々出見尊と豊玉姫命を祀る神社で
これは豊玉姫命?
誰かが本当に糸で編まれた手毬を乗せています。
本殿で旅の安全を祈願したら
この和多都美神社の上にある烏帽子岳展望台に上がってみた。
ほぼ山頂付近までバイクで行けるけど
最後の100mほど徒歩で上がると展望台がありました。
地図を書けと言われても複雑すぎて無理な
地形が一望できます。
とにかくだ~れも居ないので
この対馬の絶景を独り占め。
身体がつい浮いてしまうほど
ウキウキ気分で烏帽子岳を下ります。
神話の里の大鳥居をくぐって
川沿いの道で国道向かうと・・・
な、なんじゃこれ?
お城?
説明版もないので
グーグル先生を見て見ると「豊玉地区公民館」らしい。
うちの近所の公民館って昭和の平屋の民家みたいな
公民館ですがなんだこの豪華さは?
島に似つかわしくない建物に驚きつつ
島をまた北上します。
数キロ走ったところでk48へ曲がる分岐があるので
島の西側へ
峠を越えた海岸に降りたところに
「木坂の藻小屋」がありました。
防風用の石垣が遺跡っぽくてカッコイイ。
公園になってるため
バイクは押して入ってね。
(大きなバイクは段差があったりするので無理)

名前の通り「藻」を蓄える小屋ですが
船や漁具も入れる倉庫みたいな役目もしてるらしい。
役目は倉庫ですが
石の積み方が美しいったらないのよ。
扉なんて無いので覗きますが
休憩用の椅子が置いてたりする部屋もあったけど
どの部屋もガラーンして綺麗に片づけられています。
テントが無くてもここに泊れそうですが
石垣の隙間にいろんな生き物が潜んでいることを
わたしは知ってるのでパス。

貴重な島の文化に触れたら
この藻小屋のすぐ近くにある海神神社へ移動。
(100mくらい)
対馬國一之宮らしいので
本殿まで行って見ますがかなりハードな階段でした
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/162.gif)
本殿は想像してたより3倍は大きい。
ここで本日2社目の参拝でございます。
下に停めてるBlue・bee号に戻って水分補給。
暑くないと言ってたけどさすがに階段の上り下りは
汗が出るぞ。
では藻小屋の背景に見えていた山に登りま~す。
(もちろんバイクでな)
坂を登り切ると
青海の里の段々畑が見えました。

海側が絶壁になってる山の斜面に段々畑があるんだよ。
昔の人に頭が下がります。
ここでUターンして
来た道を戻って木坂の集落を抜けます。
珊瑚ではないけど石垣があって
台風に備えるような屋根瓦の民家が沖縄と似ていました。
またR382に出ますが
北部に入ると森の中を走るエリアになるんだけど
対馬らしいこんな標識が立ってたよ。

道端で見かける猫が全部ツシマヤマネコに見えて来るけど
島に住んでてもめったに見れないらしいよ。
でも会いたいなぁ~。
この標識の先に対馬野性生物保護センターの案内が出るので
向かいま~す。
そのセンターの手前で出会った
ツシマヤマネコ ↓
ゴロゴロ
![[猫]](https://blog.seesaa.jp/images_e/101.gif)
ほどなく保護センターについて中に入るのですが
記帳するだけで無料で入れます。
ツシマヤマネコに関する資料室の奥に
会いたかったツシマヤマニャコがいたよ。
福馬君(♂)
産まれは福岡市動物園で
2008年から対馬に来てるんだって。
(もうお爺さんじゃよ)
猫よりすこしだけ大きいだけなので
見分けは難しいけどたぬきみたいな太い尻尾が特徴かな?
猫科らしくいくら名前を呼んでも知らん顔なので
ヤマネコミッションはこれでコンプリートって事にします。
保護センターは岬の近くにあるので
その岬の先っちょへ行って見た。
先っちょらしく灯台もあったよ。
「棹尾崎燈台」
棹崎灯台とも表記されてることもある灯台で
初点燈は昭和42年らしい。
灯台からは青い海。
水平線付近にぼんやり見えてる島影は
韓国の釜山だよ。
距離にして49.5kmしか離れておらず
まさに国境の島なのだ。
灯台のある棹崎公園には灯台の他に
日本最北西端の地の碑も立っています。
いま、日本で一番最北西にいるのはオレだ!
それと島の重要な場所でもあるため
大戦中の砲台跡もありました。
公園のオブジェのようになってるけど
間違いなく砲台の台座の跡だ(笑)
他には地下の弾薬庫みたいな壕や
トーチカのような施設も残ってるよ。

上部は展望台になってるけど
ちゃんと中に入れるようになってくれていました。
中に入ると下の階もあるらしく
メゾネットタイプのお部屋になっています。
ヤマネコも灯台も見れたし
砲台も韓国も見れる観光としてはすごく濃い岬でした。
濃い岬でしたがさらに
保護センターの下には天神多久頭魂神社と言う
パワースポット的な神社もあります。

雰囲気がめっちゃ独特・・・
本土とは違う文化を感じる神社だ。
拝殿は祠があるだけでしたが
これで三社参りもコンプリート(笑)
最北西端の岬から引き続き濃いエリアはまだ終わらず
海沿いの道をすこし進むと「異国の見える丘展望台」があります。

ここは対馬で検索するとすぐに出て来るほど
メジャーな展望台です。
朝鮮半島は肉眼じゃうっすらと見えるけど
写真じゃいまいちかな?

さっきの岬からの方がよく見えた気がする。
とにかく朝鮮半島よりもなによりも
眼下の海が綺麗すぎて震えるわ。

これだから夏の海って大好きなんだよ。
(それほど暑くないし)←8月に入ると海水温がもっと上がるので逆に暑くなるかも。
遠くの島影より真下の海底が見える事に感動しながら
島の北端を目指します。
国内最長と言われるリアス式海岸の
クネクネをひた走る。
こうして海沿いをずっと走ってれば何時か出て来るんじゃないか?と
思ってた海が目に前に・・・
ドーーーン!

ドーーン!

キャーー!
出たよ
震える色の海がやっぱりありました。

井口浜海水浴場と言う浜ですが
なんで誰も泳ぎよらんと?
たしかに厳原の街から離れてるけど
ここまでわざわざ来る価値はあるぞ。

この海が綺麗過ぎて
後ろに見える千俵蒔山に上がるの忘れてしまったじゃないかっ!
寄り道スポットを一か所すっ飛ばしたまま
お腹が空いたのでランチタイム。
R382に出て少し走った先にあった
対州蕎麦が食べれる「そば道場あがたの里」で
今日のランチはココとする。

十割蕎麦で平打ち麺でした。
美味しいので盛りを「大」にして正解。
お店を出て国道へ戻るとすぐに
ツシマヤマネコのバス停を発見!

ブサ可愛いと表現したらいいのでしょうか?
このバス停からしばらく北上を続けると
韓国展望所があります。

ここは観光バスもいて
お隣の人でごったがえしていたので
滞在時間3分(笑)
展望所からは
西部航空警戒管制団海栗島分屯基地が見えます。
国防の最前線じゃな。
この国防の地には
昔からある国防の廃墟も残っています。
軍艦「赤城」の主砲を据えたらしいが
戦艦長門だったり土佐だったりと諸説ある「豊砲台跡」
砲台が設置される場所は当然見晴が良い場所なので
ここに着く手前からも良い眺めが望めました。
風景が今までで一番離島らしを感じます。
ずっと眺めていられそう。
豊砲台の方は入口に配電盤があってスイッチを押すと
中の照明が30分間点灯するシステムです。
入口付近は手掘りの痕が剥き出しで
鉱山の中みたいですが奥に進むと軍の施設らしくなってきます。
動力室や
倉庫などいくつもの部屋に別れています。
その最深部に巨大な砲台の穴がありました。
壱岐の黒崎砲台や大分県の丹賀砲台と同じく
巨大な戦艦の主砲を設置する穴だよ。
(他の砲台と同じく実戦では使われていません)
下から見上げるとフェンスが見えたので
上に行ってみます。
説明版とか見なかったけど
やっぱり上に上がれる階段がありました。
砲台の穴は落ちないようにフェンスで囲まれていますが
上から覗いても大きさが伝わんないかな?
ここにカメラをセットしてわたしが下に行って写れば
人物との対比で大きさがわかるかもしんないけど
さっきの階段を往復するのは勘弁(笑)
この豊砲台が対馬の一番北端になるのだけど
一度下の漁港に降りるともっと北側へ行けそうな道を見つけたので
進んでみます。
ガードレールが無いので落ちないようにな。
300mほどこんな道を進むと
行き止まり。

ここからは徒歩で行けるところまで行って見ます。
す、するとどうでしょう?
こんな美しい海岸が九州にあったのね?

対馬まで福岡から4時間もかかると思ってたけど
たった4時間船に乗ってればこれが見れるのだ。
(ジェットフォイルだともっと速い)

もう最北端とかどうでもよくなった。

いつまでもこうしていたい。
でも日焼けする~~!
バイクに戻って日焼け止めを塗り直して
最北端を周り込んだので今度は島の東側を南下する形になります。
入り組んだ入り江の連続で
海が左手側だったり右だったりと脳内GPSの処理が追いつかす
方角を失いそうです。
(スマホのナビはあるけどセットしたら負けだと思ってます)
厳原に次いで大きな比田勝港を通過して
網代の漣痕と言うところに来てみました。
堤防の前にBlue・bee号を停めて
堤防に上がる階段を上って海岸に出ると・・・
なんじゃこれ?
まるで重機が入ったかのような模様があるよ。
別名「さざなみ化石」とも言われ
島全体はこの砂岩と頁岩の層で出来ていて
軟らかい層だけ波に削られてできた模様らしい。
その漣痕層に落ちてる石 ↓
全部こんな風に細長くなっていて
叩くと綺麗な金属音がするよ。
さぁ、タモリさんが喜びそうな場所を後にして
次なる場所へGO!
道がずっと綺麗なので写真整理してても
もうどの辺の写真かわかんない。
k39を走ってリアス式の地形がより一層
複雑になったため負けを認めてナビをセット。
ナビを入れてて良かったと思える
わかりにくい路地を曲がると対馬に来たら必ず寄ろうと思ってた場所が
見えてきました。

「オメガ塔公園」
ここはかつて対馬オメガ局送信用鉄塔があった場所で
なんとその鉄塔の高さは454.83mもあったとですよ。

スカイツリーが出来るまで
東京タワーも押さえ日本史上もっとも高い建造物だったのだ。
残念ながら1999年から解体されちゃったけど
その一部がモニュメントとして残されています。
アンバランスに見えるけど
自立式じゃなくてワイヤーで立ててたみたい。
アンテナの残りのバーツは漁礁として
海底に沈めたらしい。
この綺麗な湾のどこかに沈んでるのかな?
後半で一番見たかった場所を見たので
後はつまみ食い感覚でつまみながら帰る事にします。
k39をしばらく南下して「対馬琴のイチョウ」
ちょっと走って「茂木浜海水浴場」

ここには数組の海水浴客がいました。
(ビキニのおねーさんはいません)
その浜の端っこに「ナヒモフ号の大砲」
日露戦争時にこの対馬沖で東郷平八郎率いる連合艦隊と
ロシア帝国海軍のバルチック艦隊とで海戦の火蓋が切られました。
その日本海海戦で沈没したアドミラル・ナヒモフ号の乗組員99人が
上陸して村人に助けられた地となっています。
(積荷の金塊の話題の方が有名か?)
んじゃ、ツーリングの続き。
ず~~っと快適なk39が続きます。
しかし道は
島のくびれの所で避けては通れないR382と合流。
交通量も増えてマイペースで走れなくなると
途端に暑さが堪えるように。
厳原の街に入る手前で
燃料を入れてホテルが見えて来たけど
まだ夕刻まで時間があるので厳原市街地の山手にある
万松院に寄ってみました。
ホテルに帰ってから歩いて行こうと思ってたけど
けっこう距離があったのでバイクで寄って正解。
拝観料が300円必要ですが
この階段がスゲ~とですよ。
対馬藩主宗家の墓所ですが
この階段は132段もあるらしいよ。
もう汗をかこうがホテルはすぐ近くなので
頑張って上がりました。
森の中なので涼しいかと思ったら
木々で風が吹かずくっそ暑い。
かいた汗にサシバエがしつこく付きまとって不快極まりない。
でも巨木を前にすると疲れも飛んじゃいます。
「万松院の大杉」
パワーを頂くべく幹にペタペタ触って
ホテルへ戻りま~す。
連泊なので必要な荷物しか持ち出して無かったので
さっさと部屋に入ってシャワーでリセット。
すっかり汗も引いたところで街へ
食べるところを探してると
対馬ナンバーのバイクを発見!
イヤ~ン!
めっちゃ可愛いんですけど~。
こっちでバイク買ってこのナンバー付けて
福岡に持って帰りたいわ。
2日目にディナーはやっぱりビールさえ飲めれば良いと言う
選び方で決定。

対州とんかつとお隣の国の方が
美味しいと言って食べるらしいキムチでカンパ~イ!
(スーパーで売ってるキムチと変わんない)ww
お店番のおばあちゃんが日本語が通じるのが嬉しいらしく
めっちゃしゃべりかけて来ます(笑)
なので一杯だけのつもりが・・・
![[ビール]](https://blog.seesaa.jp/images_e/53.gif)
![[ビール]](https://blog.seesaa.jp/images_e/53.gif)
![[ビール]](https://blog.seesaa.jp/images_e/53.gif)
明日もバイクに乗るのでほどほどにしておかないと・・・
昨日よりフラフラしながら
明日の朝食をコンビニで買って対馬ツーリングの2日目はおしまい。
最終日の3日目につつく!
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆